古民家と桜並木を散策する
大間野町旧中村家住宅と綾瀬川桜並木
2020年3月25日(水)
以前レイクタウン近くの旧東方村中村家へ行った時、越谷にはもう一つ古民家があることを知った。
その近くの綾瀬川を挟んだ草加市側は桜並木が見事な遊歩道。
コロナウイルスの脅威が徐々に明らかになってきた2020年の3月。
初めての緊急事態宣言の直前、桜の季節なこともあり散策に出ることにした。
蒲生シュミグラシ WAnest(ワ・ネスト)
蒲生駅から大間野町旧中村家住宅へ
目指す古民家はへは東武スカイツリーライン「蒲生」駅西口から歩いて15分ほど。
Googlemapを見ながら歩いていたら、何やらお洒落な建物が。
看板をみてみると「 蒲生シュミグラシ WAnest(ワ・ネスト)」とある。
住居とお店が共存する集合住宅だそう。
カフェや雑貨屋などがあったが、残念ながらどこも休業していた。
いつかまた来る時はいろいろ見てみたい。
赤と白の細長い建物は
次に見えてきたのは、赤と白の細長い建物。
電車からも見えるし、周りよりひと際高いのでシンボルタワーのようにも見える。
これは「日本エレベーター製造株式会社」という会社のもの。
その名前にもあるように、エレベーターの会社であの建物は試験をするためのもの。
ということを以前テレビで見たことがある。
近くに寄るとその高さがより実感できる。
大間野町旧中村家住宅
そしてやってきたのが「大間野町旧中村家住宅」。
以前訪れた「旧東方村中村家」とは名字は同じだが違う家だそう。
昔の地主さんってみんな親戚筋というか、同じ名前の家が多いよね。
こちらの入場料は100円。
自由に見学もできるし、係の方に説明を聞くこともできる。
小学生の社会科見学とかでも来るのだろうか?
こういう文化財にどれだけ見学者が来るのかわからないが、大事にしていきたいものだ。
母屋の他に蔵や長屋門もある。
長屋門や石蔵には昔の道具なども展示されている。
越谷市には民俗資料館がないそうで、他から持ち込まれた品も保管しているそうだ。
隣の草加市との境にある綾瀬川で縄文時代の丸木舟が発見されたが、そんな事情で展示されているのは草加市の民俗資料館。
市としては越谷の方が大きいのでこれには驚いた。
そういえばレイクタウン近くの旧東方村中村家でも、遺跡発掘品を展示と研究している部屋が併設されていたな。
最後にシンボルツリーであるチャボヒバ(矮鶏檜葉)や、三本に枝分かれしているダイオウショウ(大王松)を眺めて見学を終えた。
綾瀬川桜並木
「大間野町旧中村家住宅」の近くには、縄文時代の丸木舟が出てきたという綾瀬川がある。
橋を渡った草加市側は、1.6kmにわたって桜並木と遊歩道が整備されている。
枝ぶりも低いし、所々ベンチもあるので散策するにはうってつけだ。
トイレが少ないのが難だが、ピクニックをしている家族もちらほらといた。
バイパスから新田駅方面へと歩いていく。
東武鉄道の線路付近には、公園と旭神社がある。
この神社、鳥居にかけられているのは「蛇ねじり」と呼ばれる藁でできた蛇。
まだこの時はコロナウイルスの脅威をそれほど知らず、春の散策を楽しんだのだった。
草加市立歴史民俗資料館
後日、綾瀬川で発掘された縄文時代の舟があるという、草加市立歴史民俗資料館へも行ってきた。
この建物は大正15(1926)年に小学校の校舎として建てられた、埼玉県初の鉄筋コンクリート製だそう。
この建物自体が国の登録有形文化財に登録されているそうだ。
丸木舟が発見されたのは昭和4年だそうだ。
別の場所で保管されていたけれど、昭和58年にこの館ができた時に展示されることになったとのこと。
その他にも昔ながらの道具が展示されていた。
せんべいを作る道具があったのは草加ならでは。
足ふみミシンやオルガンなどもあり、昭和も資料の中に収納されていくのだな…という感傷に浸りながら散策を終了したのだった。
その他の写真はこちらからどうぞ。