とりあえずいってみる?

スローペースな旅やらおでかけやらの備忘録。

福井・恐竜と東尋坊と苔の神社・2

そうだ、苔が美しいという平泉寺白山神社へ行こう

2020年11月28日(土) その1
福井駅-北ノ庄城址-平泉寺白山神社-(恐竜博物館-小松-羽田空港)
 
Gotoトラベルキャンペーンを利用してどこかへ行こうと思い、一度行ってみたかった福井にした。
2日目前半。午後に恐竜博物館の予約をしているので、その前に苔が美しいという神社へ行くことに。

福井駅前恐竜めぐり

福井駅周辺も行きたい場所はいろいろ出てきたが、勝山へ移動する前に駅周辺を観光する。
ホテルを出た後JR福井駅のロッカーに荷物を預け、散策に向かう。
 

駅の壁には恐竜が描かれ、トリックアートのようになっている絵もある。
駅前にはフクイティタン・フクイラプトル・フクイサウルスの模型がある。
首も動くし、夜にはライトアップもされるのだ。
 

福井は路面電車も走っており、それに乗れなかったことが心残りのひとつである。
 

北ノ庄城址へ朝の散歩

北ノ庄城址織田信長の家臣、柴田勝家の居城があった場所。
信長の妹・お市の方が再嫁し、勝家と運命を共にした場所である。
浅井三姉妹はその後、攻め手である豊臣秀吉に保護され、それぞれの運命をたどることになる。
子供の頃に漫画で読む日本の偉人に淀の方(三姉妹の長女茶々)の話があり、昔から親しんできた人物だ。
北ノ庄城が駅からこんな近くにあるとは知らなかった。
現在は神社になっており、季節柄七五三の準備がされていた。
お市の方と三姉妹の像もあり、美人と誉れ高い彼女たちにあやかるご利益もあるようだ。
石垣などの城の痕跡も残っている。
しばし彼女たちもの運命と、歴史に思いをはせたのであった。
 

えちぜん鉄道 勝山永平寺線

恐竜博物館のある勝山へは、えちぜん鉄道で向かうことにする。
昨日の東尋坊方面とは逆に、山の中へと進む路線だ。
沿線には永平寺という歴史あるお寺もあるが、今回は断念。終点を目指すことにする。
今日は休日限定の、恐竜博物館とセットになったフリー切符を購入。
勝山からのバスにも利用できるので便利だった。
 
山に向かうこの路線は、昨日とは違って所々に緑のアーチがある。
もしやと思ってアテンダントさんに聞いてみたら、やはり雪除けとのことだった。
北陸にある福井は、海側はそうでもないが山側は雪が深いそうだ。
でも近年雪が減ってきて、昔ほどの大雪にはならないという。
…というお話を聞いたが、その年の冬は例年以上の大雪となり、列車運行にも支障をきたしたようだ。
自然はやはり侮れない。
 

苔の絨毯が美しい平泉寺白山神社

さて、勝山駅に到着し、こちらも恐竜のオブジェに迎えられる。
そして博物館へと向かう場所に人々が並ぶ中、私は別のバスに乗る。
向かうのは平泉寺白山神社
その名の通り以前はお寺もあったそうだが、神仏習合白山信仰の神社が残ったそうだ。
ぼっち旅 ~人見知りマンガ家のときめき絶景スケッチ~」の中で、著者は訪れていないけれど気になる場所として紹介されていた。苔の美しい神社なのだそうだ。
調べてみると、神社も博物館も通る周遊バスが土日祝日に運行しているらしい。
 
まだあまり知名度が低いのか、観光客もまばらな神社の鳥居をくぐる。
そして視界いっぱいにひろがる苔、苔、苔!!
美しい。本当に美しい。
敷地内には数組の観光客と、掃除をしている方々のみ。
因みに掃除の方々はボランティアで、この美しい景観を保つため、杉の落ち葉などを拾っているそう。
その名の通り昔はお寺と神社があったそうだが、神仏習合で現在は神社のみとなっている。
白山信仰の地だそう。
 

南谷坊院跡発掘調査地

苔の神社の隣には、平泉寺の発掘調査が行われている場所がある。
坊院群の跡や石畳などが残っているが、この辺りは石の史跡が多いようでスタンプラリーもやっていた。
時間の都合で一部しか見られなかったが、奥の方まで行ってみたい。
 
あまり違う道を行くと方向音痴の私は迷子になるので、神社へ戻ろうと案内板の通りに歩く。
どこかの敷地を突っ切るし、細い林の中の道になるし、大丈夫か? と不安になる。
しかしやがて元の参道に戻ってこれた。良かった。クマ出没の看板が怖かった…。
 

東尋坊屋敷の井戸

参道の入口脇にある、ひっそりとした池というか井戸跡というか水たまり。
実はここ、今はなくなってしまった平泉寺は、あの東尋坊の縁のお寺だったそう。
前日に訪れた、東尋坊の由来になった僧である。
悪僧と評判の東尋坊はあの崖から突き落とされたのだが、その時この井戸も血に染まったそう…。
そんな恐ろしい伝説とは裏腹に、苔と紅葉が美しい場所だった。
 

白山平泉寺歴史探遊館まほろ

恐竜博物館に行くバスまで時間がまだあったので、白山平泉寺歴史探遊館まほろばを見学することに。
中には平泉寺や白山神社の歴史、発掘の様子などが展示されている。
外のベンチでひと休みしていたら、受付の方が話にきてくださった。
この辺りの雪深さのこと、ボランティアの方々のこと、どうしてここに来ようと思ったのかなど。
やっぱりこの旅行の時は近年雪が少なくなったというお話だったが、その後はすごい雪だったんだろうな…。
苔がいちばん美しいのは雨の多い6月だそう。
今度はその季節に、思う存分散策しに来たい。
 

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ふくふく福井2020(1) 東尋坊は明るい観光地
ふくふく福井2020(2) 静寂の苔の神社 
ふくふく福井2020(3) 魅惑の恐竜博物館
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